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インフラ運用自動化

AnsibleおよびPython、GitLabを活用したネットワーク運用自動化システム開発

【key technology】
 ・API、Ansible、Python、GitLabを活用した自動化
【Phase】
 ・分析、提案、要件定義、基本設計、詳細設計、検証、開発

Q:プロジェクト実施に至る経緯は?
― 既存環境における運用課題として、ユーザから申請される通信要件を設定する対応に多くの工
数/コストがかかっているというものがあった。ネットワーク運用業務の大部分が手動/人力により
作業しており、その中でも特に、Proxyに関わる通信要件対応が多く、ユーザのビジネスに直結す
る場面もあることから、お客様と協議の上、まずはその工程を自動化する方針で契約をいただい
た。


Q:どのように自動化を進めたか?
― まず、手動運用における各業務を整理し自動化に即した業務フローを再定義し、
最終的にはAAP(Ansible Automation Platform)から実行できるよう設計、開発、テストを対応し実
運用に導入した。ユーザからの申請はExcelのフォーマットで依頼が来ること、一部Ansibleモジュ
ールが対応していない設定作業が存在していた為、Excel→YAML変換機能、及び、APIによる設定
投入/取得機能をPythonにて自動化を行った。
また、Proxy設定値をGitLabで一元管理しAAPと連携させることで従来のExcelでの管理から脱却し
た。


Q:自動化の効果は?
― 導入後、この自動化における効果測定を行ったところ、工数/コストが50%以上削減されたこと
を確認しており、この削減値は自動化を実施するかを検討した時点での想定削減値とほぼ一致して
いる。また、コストの削減にとどまらず、複雑な確認観点が自動化されたことによって品質面の向
上や運用者の精神的負担の軽減といった定性的な効果も出ている。

Q:ネットワーク自動化のポイントは?
― 社会全体でみるとネットワーク自動化に注目している企業は多いが、その多くは自動化が進んで
いない。手動作業を単にスクリプト化する、自動化ツール(RPA等)を使用するだけでは、サイロ化
された自動化となってしまい、自動化と手動が入り交じり、効果が薄れ、むしろ負担が増える、と
いった状況に陥りかねない。
その為、既存業務を整理し、自動化に即した業務フローを再構築し、サイロ化された自動化ではな
く運用全体(業務全体)の自動化を目的とした横断的な視点で自動化(システム化)を進めていくことが
重要となる。